東京の桜

essay

なんかこの街の桜は不自然なんだ。

桜そのものは悪くない。とってもきれいだと思う。葉桜は正直カンベンって感じだけど。

花見目的で人がたかる、多すぎる、そういうのもいやといえばいやなんだけど、もっといやなことは不自然なこと。

気温・気候を除いて四季を感じるのって、この街だと春の桜くらいしかなくないか?

なのであくまでも各季節の代表物の一つ、まあ春ということといろいろ始まる大事な印象的な季節ってことで特別に扱われるのはよくわかるけど、やっぱり突然季節を感じるものがわき出てきた感があってきわめて不自然な気がしてなんか落ち着かない。

自分が育った田舎では、季節の変化を肌ではなくて眼で感じるのは、富士山に積る雪の量の変化だった。大学のころ育った京都は、山々の色の変化だった。

今あえて眼で感じるといえば朝日の角度くらい。

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