脳細胞の状況

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今日は非常にめずらしく仕事に集中していた。いつになく、いやこんなに集中した記憶がないくらいに。来週の対外的なプレゼンに向けた部内での打ち合わせ会議が15時30分からあったが、その時間はあっというまにやってきたくらい集中していた。

とりあえずよく集中して考えれば脳が動くことが改めて確認できた。大学院以来ろくに頭を使っていないが、当時とは比較にならないほど集中力も能力も衰えてはいるが、それでもなんとか考える力はもっているのかもしれないなと思った。

幸か不幸か、頭を駆使して複雑なことを、そしてより深く本質的な視点でものごとをとらえ表現したところで、どうせ理解してもらえないもの。よいのか悪いのか、中途半端に理論物理学を学んでしまうと、どうしても深く一般的な傾向を求めたがるようで、これがかえってビジネスに弊害を与えることがある。誠実なアプローチではあるけれど評価されないことも多々ある。

もっとも社会人になってからはこんな経験をずっとしてきている。

「いろいろ深く考えても理解してもらわなければ人はカネをださない」とは、最初の投資顧問会社の上司がよく言っていたこと。「サルでもわかるように説明してくれ」とは、次のメーカー先進技術研究所の上司がよく言ってたこと。

とはいえども、僕自身、所詮はさみしがり屋の人間とでもいうのか、こっちの本音とか気持ちとかをもう少しわかってほしいなと思うことだってある。

うまくいえないのだけれど…、全体と局所的な視点の切り替え、それは空間的だけでなく時間も含めた時空的な意味でこの切り替えをすること、また観測者の視点、空間的スケールや時間的スケールによって、意味合いや結論が変わってくること、こういうことを常に意識した物事の捉えかた、さらに本質的な事実は見方に左右されないということを利用して、逆に常に見やすい視点を柔軟に適切に変化させながら物事をとらえて考えるということ。

これらを踏まえたうえで、あらためて「サルでもわかりやすく」仕上げているんだな、そう思われたいし、思ってもらいないなとつくづく思う。

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