平日夜、そして週末、合間を見て写真&動画整理、そして旅行関連の「記録」作りを続けています。今回はその一つ、「旅行記用Google Earth Guide Tour の作り方」をご紹介。
まず、今回の旅行で行った場所の「座標」を獲得しないといけません。これが結構めんどうですが、いまのところ手作業で取得するしか方法はないです。
当然用いるのはGoogle Earth。
該当場所を検索。街並みをざっとチェックして、おおよそのあたりにしるしをつけて「目印を追加」します。
続いて、この目印の座標を見るために、サイドバーの目印部分で右クリックし「名前を付けて場所を保存」を選ぶと下のような画面となります。
これをkml形式で保存します。(kmzだと圧縮されているのでファイル詳細が見れません。)
で、このkmlファイルを開くとPlacemarkのタグに囲まれた部分にLookatというタブがあります。ここにこの目印の座標が書いてあります。これを用いるわけです。
longitude は経度、latitude は緯度、その他南北の方向や見る高さや角度なども指定されています。当然ながらこれは目印をつけた時点のものが反映されているわけです。
この座標を目印=観光地ごとに獲得、それをエクセルを用いてリストを作っておきます。
kmlファイルのLookatタグの座標を効率よく取得するために、こんなシートを作っています。
右上にkmlファイルの該当部分をコピペ、左下は単にリスト作成用に縦並びのデータを横に転置したものです。
この転置された差表データを別シートのリストへとコピー、以下のような感じのリストが出来上がってきます。
こんな感じで、座標データのほか、説明文、そしてここには映っていませんが、バルーンに掲載する写真のURLをリストに書き込みます。
写真はPicasaウェブアルバムを用いているので、ここから与えられるURLです。
こんな感じでとりあえずリストは完成。だいたいこれで手作業は終わり。これを用いてGuide tour用のkmlファイルを自作します。
これはすでにテンプレートを作ってます。具体的にはリストの座標データや写真URL、そしてコメントなどを所定のkmlの該当タグ内に書き込むVBAで、これを実行すると、別シートにkmlコードが次々と書き出されていきます。
この写真ではツアー部分のコードの一部しか書かれていません。ツアー部分のコードはいわば時間指定をするコードで、何秒後にどの座標に飛ぶのか、といったことを設定します。場所・目印の説明は別途Placemarkを作成しておかなければいけません。これもVBAにて生成できるようにしました。
こうした形で出来上がったコードをテキストエディタにコピーして、*.kml という名前で保存、サーバーにアップロードします。
だいたい作業はこれでほぼ終わり。Google Earthで直接見る場合には、このファイルを直接Google Earth上で開けばツアーを見ることができます。(まだ未完成版)
※実際は「ネットワークリンク」という機能を用いて、VBA等で作成したkmlファイルをネット経由で参照する形をとっています。
ブラウザーで見る場合はちょっとだけ工夫が必要、といってものすごく簡単。というのは3月か4月位にGoogle がツアー機能用のガジェットを作成したので、これを利用します。
こんな感じのものです。(別ウィンドウが開きます。)
ちなみにこの場合は別途プラグインが必要です。
function openPopup(url){
var mywin = open(url, "win1", "left=600,width=850,height=665,resizable=no, status=no");
mywin.focus();
}
とまあ、ざっくりではありますが、僕なりのGoogle Earth Guide Tour の作り方をし紹介しました。とにかく訪問場所が大量にあるので少しづつ作業=座標獲得を進めていこうかと思っています。