第6回定期演奏会を終えて

littlejackviolin

昨日、2009年8月23日は一生忘れることのできない長い日となりました。

◆リトルジャックオーケストラ 第6回定期演奏会

指揮: 志村 健一

日時: 2009年8月23日(日)開場12:00 開演13:00

場所: 横浜みなとみらいホール(大ホール)

曲目: 植松 伸夫 作曲「FINAL FANTASY VI」より

もう曲がどうこう、演奏がどうこうって細かいことは書きません。こんなに感動することはまずないと思います。ご来場くださったかたがた、団員のみなさま、そして偉大なる植松伸夫先生に、ただただ感謝するばかりです。

みなとみらいホールは、ステージ上からみると結構客席が近くに感じまして、1階席であれば割と後ろの方の方の顔もはっきり見ることができます。かといって前列の方がそれほど近いわけでもなく適度な距離のため、下手にプレッシャーを感じることなく、かつお客さんの表情を見ながら感動を共有できる、そんな素敵なホールでした。

オルガンは本当にすごいですね。先月初めのオルガンリハ、そして当日午前中のリハで、オルガンのスケールの大きさには慣れてきました。はじめは鳥肌が立って自分たちの演奏どころじゃないかも、くらいびっくりしたのですが、気持はすぐ切り替わって、自分たちもこの大迫力に負けなくらいのサウンドを一緒に作るんだ、そんな想いが特に第3部の「妖星乱舞」にこめられていたと思っています。

最初にプレイしたのが15年前、その後何度か再プレイをしたのですが、正直、細かな情景などは覚えていません。でも、ゲームのストーリーそのものでなく、それをプレイしていたときの自分自身の情景などを思い浮かべながら演奏するので、いたるところで涙が出そうになりました。

特に感激・感動したのは3つ。

まずは、この曲たちを演奏できたこと。

これについてはコメントすることはもうありません。

次に、ほぼ満席のお客様。そして最後に起こった大勢の方のスタンディングオベーション。

ステージ上にいて震えてしまいました。前述しましたが、ステージ上からお客さんの表情が見えるんです。スタンディングしながら拍手されている方の笑顔ってとってもとっても輝いている。こういう笑顔ってされることってないじゃないですか?。こんなに幸せな体験はまずできないはずです。僕らはものすごい体験をしたんだなって思います。

最後に、植松伸夫先生の演奏終了後のお話。

「音楽ってしょせん遊びなんだ。こころから楽しむもの。リトルジャックさんからはそういう姿勢が感じられてすばらしい」

自分が所属している団を自ら褒めるのはどうかと思いますが、実はこころから「思いっきり」楽しむことができることが僕たちの素晴らしいところだと思います。そして、僕たちがもっとも尊敬している、最も好きな、植松さんと植松さんの音楽が求めているもの、接し方、理想としているものが、同じような方向にあるのかなって。そう思うとうれしくて仕方がなくて。

あの拍手喝さい、スタンディングオベーション、この演奏会は誰が見ても大成功だった反面、内部の人にとっては何かが変わっていて、失われていて、そんな感覚に陥っていたと思うです。でも、そんなうやむやな、葛藤した想いを、もっとも尊敬する植松さんのスピーチが吹き飛ばしてくれた気がした。

さてさて、これだけ大きな演奏会を成し遂げたということで、さぞかしその後の打ち上げは盛り上がったことでしょうか、というと、実はそうでもありませんでした。

もちろん大きな組織となってしまいましたから、いろいろと問題は抱えておりますが、今回については、大々成功してしまったからこその次回以降の反動が不安、そんな不安が終わったがゆえに一気に浮上してきた、それが打ち上げの雰囲気だったように思います。

でも冷静に考えてみればこういう状況になることは事前に想像できても不思議ではなく、実際みなそういう思いをすることになろうってわかっていたと思います。

舞台上での植松さんのスピーチは、内容自体はシンプルなものでしたが、僕はなんとなくですが、そこにこうした将来に対する不安閉塞感を解消する何かがあるんじゃないかって思っています。

さあ、これからどうやって歩んでいこうか。

お疲れ様でした。

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